アキュムレータの中村工機株式会社

アキュムレータの中村

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メンテナンス情報&FAQ技術情報

弊社がよく受けるご質問や使用上発生しやすいトラブルについての情報をFAQ方式により発信します。
(随時追加します。)


 尚、参考資料の各画像は、クリックして頂くと大きな画像で表示されます。

 

1.法規制等について

Q1. ブラダ型アキュムレータやピストン型アキュムレータが受ける法規制は?

一般的な弊社標準アキュムレータは、高圧ガス保安法の適用を受けています。
使用される最高圧力が1MPa以上の場合、高圧ガス保安法に適合した製品をご使用いただく必要があります。
1MPa未満の場合は、サイズにより労働安全衛生法第二種圧力容器の適用を受ける場合がありますので、弊社営業へご確認下さい。

 

Q2. 高圧ガス保安法の適用を受ける場合の行政への届け出は必要か?

高圧ガス保安法において指定された特定製造事業所(コンビナート地域内)を除き、弊社標準アキュムレータは、高圧ガス保安法の第十三条(その他の製造)の適用を受けるため、届け出及び許可申請は、必要ありません。
但し、高圧ガス保安法で定められた技術的基準を満足している必要があります。
下記の参考資料をご覧下さい。

Q3. アキュムレータは全て届出が不要になるのか?

標準的なブラダ型アキュムレータとピストン型アキュムレータは、Q2で説明した法の第十三条の適用を受けます。

 

しかし、下記のようなアキュムレータは、その適用対象外となるため、一般の高圧ガス設備と同様に、許可申請(第一種製造者)または、届け出(第二種製造者)が必要となります。

 

 法の第十三条の適用外となる主な形状・構造・使用法は、以下の通りです。

  1. 液側の使用液体が、高圧ガスの対象になる場合。(液化ガスなど)
  2. ガス側が外部の圧力容器と配管で接続されている場合。
  3. ガス側と液体側のブラダやピストン等の隔壁がない場合。(直圧式アキュムレータ等)
  4. 一般高圧ガス保安規則第十三条で定める技術上の基準を満足できない場合。
     (上記参考資料参照)

 

Q4. アキュムレータへの窒素ガス封入・点検作業に届け出や公的資格が必要か?

アキュムレータの使用者が、自社設備内のアキュムレータへの窒素ガスの封入作業(窒素ボンベ等からの流込み充填によるメンテナンス作業)であれば、「その他の製造」として法第13条の適用を受け、都道府県庁への届け出や作業者に資格等は必要ありません。

 

2.ご使用上の注意点について

Q1. ブラダ型アキュムレータにおいて使用上の圧力的な制約があるのはなぜか?

(最高作動圧力P3×0.25≦予圧圧力P1≦最低作動圧力P2×0.9)

ブラダ型アキュムレータは、ブラダの膨張・収縮により機能していますが、その膨張・収縮が過大になると以下のような問題が生じるため、制約を設けています。

 

  1.  予圧で封入したガス圧に対して4倍以上の液体側圧力で圧縮させると、過剰な収縮によりブラダに折れ曲りが生じることで寿命が短くなります。
     
  2.  さらに液体側圧力が高くなることで、ガスを封入するブラダ先端の金具の内部穴(ガス通路)にブラダが押付けられ、液体側圧力の力で穴があいてしまいます。
    (パンチング現象と呼びます。)
    ※下記はパンチング現象でブラダに穴があいた例です。
     
  3.  液体側の最低作動圧力が、予圧で封入したガス圧力に対して1.1倍以下の低い圧力まで使用する場合、ブラダがシェル(アキュムレータ本体)内面全体に膨らむことにより、ブラダの底部がブラダ飛出し防止用のポペットに噛み込んでしまい、ブラダの破損につながります。

Q2. ガス封入圧に対する注意点は?

ガス圧を利用するアキュムレータでは、予圧として封入したガス圧の点検がアキュムレータの寿命を延ばすポイントとなります。
また、ガス圧が適切でなくなると使用される油圧装置などへも悪影響が生じます。
ガス圧管理のポイントは、以下の通りです。

 

  1.  定期的にガス圧力の点検を実施し、アキュムレータ本体に貼付しているラベルに日付、圧力、気温を記録・管理して下さい。
     
  2.  予兆として、アキュムレータの封入圧力が低下すると装置起動時の油圧設定圧力までの圧力上昇時間が長くなるなどの症状が現れます。
     
  3. 射出成形機などの場合では、射出速度が遅くなるなどの症状が現れます。
     
  4.  大型設備で一つの回路に多数のアキュムレータが取付けられている場合では、運転直後にアキュムレータ本体部を1本ずつ手で触ってみて、温かい物と冷たい物の区別が明確に出た場合、冷たくなっているアキュムレータは、ガス圧が低下しているか、ブラダが破損している可能性が大きくなります。
    ※この場合、温かい健全なアキュムレータへの負担が大きくなります。
    装置設計的に油量に十分な余裕がある場合は問題は出ませんが、早い時期にメンテナンスを行なわなければ、過大な油量放出によりアキュムレータのブラダ底部の噛み込みなどのトラブルが発生する原因となります。

 

Q3. アキュムレータに取付けられている溶栓式安全装置の効果はあるのか?また、使用時の注意は?

弊社のアキュムレータに取付けられている溶栓式安全装置(MTプラグ)は、アキュムレータの設置されている場所で火災等の高温になる異常が発生した時にアキュムレータ内の窒素ガスが熱により膨張し高圧になることを防ぐ目的で設置されています。

 

 標準の溶栓式安全装置では、周囲温度が100℃以上になると、MTプラグ内に埋めてあるフューズが溶解し内部のガス圧でフューズを吹き飛ばして内部のガスを放出します。

 

 従って、アキュムレータ周辺に非常に高温になる設備がある場合、その輻射熱によりアキュムレータ本体が高温になりフューズが溶け、漏れの原因になる場合があります。

 

また、使用される液体が高温になるような場合も、使用中にフューズが溶ける原因になります。
※そのような使用条件の場合は、アキュムレータのご発注時に注意事項として明示して頂くことで、オプションとして高温タイプのMTプラグ(溶解温度170℃)を取付けて納入することが出来ます。

 

下記は弊社にオーバーホールで返却された製品のMTプラグの事例です。
左側は正常に使用され穴があいていません。右側は使用中に高温になり穴があいています。

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